認知行動療法の全体像

認知行動療法とは?

そもそも認知って何?

 認知とは、事実の捉え方や受け止め方のことをいいます。
 事実は1つですが、認知は人それぞれです。
 例えば、自分なりに頑張って企画書を書いて上司に提出したのに、「やり直して」と言われた時にどう捉えるか?それが認知です。
 「自分のアイデアはは必要とされてない」と認知する人もいれば、「さらに良いものを産み出すチャンスだ」と認知する人もいるのです。

 

認知行動療法とは?

 同じ出来事でも認知の仕方によって、それをポジティブに考えられる人もいれば、ネガティブに考えてストレスになってしまう人もいます。ストレスが溜まっていくと、うつ病社会不安障害パニック障害強迫性障害などを引き起こしたりします。これらの病気を緩和していく方法として、認知行動療法があります。
 事実をネガティブな受け止め方をせずに、別の見方や考え方をして、より合理的・生産的な行動が出来るようにケアしていく。それが認知行動療法です。

 

さまざまな場面で活用されている認知行動療法

 認知行動療法は、医療面だけでなく、気分を安定させたり、心を整える方法としてさまざまな場面で活用されています。例えば次のようなものがあります。

  • 学校では心を柔らかくしてさまざまな視点で物事を考えるための練習として
  • 職場では状況の整理の方法として
  • 人間関係の行き詰まりを打破するための方法として